御文(おふみ)1
聖人一流の御勧化(ごかんけ)のおもむきは、信心をもって本とせ
られ候ふ。そのゆゑは、もろもろの雑行(ぞうぎょう)をなげすて
て、一心に弥陀に帰命(きみょう)すれば、不可思議の願力として、
仏のかたより、往生は治定せしめたまふ (次ページに続く)
要旨 親鸞聖人が伝えたかったのは、阿弥陀さまを信じる心が基本。辛い
雑行に苦労することはない。また、普通の人にはできない。真心で、
「阿弥陀さま、このような私でも思っていただき、ありがとうござ
います。」そう感謝すれば、阿弥陀さまの不思議な力が、安らかな
悟りに導いてくれます。
参考 御文は蓮如上人が書かれ、よく読む文章。その文章に、浄土真宗の
大切なことが簡明に述べられていることはありがたい。蓮如上人は、
であり分からない。やさしい手紙形式の文章で、浄土真宗を広めた。