仏説観無量寿教

 皆見日没(かいけんにちぼつ)

 當起想念(とうきそうねん)

 正座西向(しょうざさいこう)

要旨 皆、日没を見なさい。

   思うことを始めるにあたっては

   正しく座り、西の方を見なさい。

解説 ある王子がいた。父王の過去を知り幽閉。父王に食事を

運んだ母も幽閉。苦悶するその母が、夕陽と向かい合う

こと等で、心の安らぎに向かう。

 

私的なことだが、祖母は、夕焼けになると、忙しい仕事

でも休んで、西を向き、手を合わせていた。母もそうだ

った。私もまねをしてきた。今、私の孫たちもそうして

いる。

   何故、西の夕焼けなのか。それを知るのも、お経を読む

大きな楽しみである。